Gマイナー志向

とくに意味はありません

ATOK X3 for LinuxのebuildをPortageに取り込みました

あけましておめでとうございます。今年もGentoo Linux Developerとして頑張ります。
新年一発目として、ATOK X3 for Linuxebuild本家Portageに取り込みました
ATOK X3 for Linuxに同梱されていたインストールスクリプトを元に作成したebuildでしたが、ジャストシステム様からGPL-2での公開の許諾を得ました。ビバ!ジャストシステム

ジャストシステムのサポートFAQ風にインストール手順をまとめるとこんな感じです。

Gentoo Linuxでのインストール方法(参考情報)

Gentoo Linuxは、ATOK X3 for Linuxの対応ディストリビューションではありません。
ただし、次の操作を行うと、インストールおよび起動や文字入力などひととおりの基本的な動作が可能です。
Gentoo Linuxへのインストール手順を参考情報としてご紹介します。

※操作は、Gentoo Linuxの環境で行ってください。また、下記設定の詳細については、サポートしていません。

■操作

1. CD-ROMドライブに、ATOK X3 for LinuxのCD-ROMを入れます。
2. [Ctrl]+[Alt]+[F2]キーを押します。仮想端末に切り替わります。
3. rootユーザーでログインします。
4. 次のコマンドを実行して、CD-ROMをマウントします。

# mount -r -t iso9660 /dev/cdrom /mnt/cdrom

5. ATOK X3 for Linuxは現在~x86でmaskされてますので、maskを外します。

# mkdir -p /etc/portage
# echo "app-i18n/atokx3 ~x86" >> /etc/portage/package.keywords

6. 次のコマンドを実行して、ATOK X3 for Linuxをインストールします。

# emerge --sync
# emerge atokx3

7. 次のコマンドを実行して、CD-ROMをアンマウントします。

# cd /
# umount /mnt/cdrom

8. ログアウトします。

# exit

9. ATOK X3 for Linuxを使用するユーザーでログインします。
10. ATOK X3 for Linuxの起動設定を行うため、次のコマンドを実行します。

$ echo ". /opt/atokx3/bin/atokx3start.sh" >> ~/.xprofile

11. ログアウトします。

$ exit

12. [Ctrl]+[Alt]+[F7]キーを押します。デスクトップログインの画面に戻ります。
13. 任意のユーザーで新しくログインします。ATOKが使えるようになります。

手元にはCD-ROM版しかないので確認してませんが、ダウンロード版の場合は、手順6で展開したディレクトリをCD_ROOTで指定すればいけると思います。

# emerge --sync
# CD_ROOT=/tmp/atokx3 emerge atokx3

現状、KEYWORDSにamd64を含めていません。IIIMFの依存関係で32bit版のsys-apps/tcp-wrappersが必要なのですが、app-emulation/emul-linux-x86-baselibsに/lib32/libwrap.so*が含まれていないためです。
x86Gentooマシンから/lib/libwrap.so*を持ってくるか、ABI=x86コンパイルする等で用意すればamd64でも動作可能です。